• これから「ものづくり補助金」の申請を検討している中小企業経営者・個人事業主の方
  • 初めて補助金申請に挑戦する方
  • 採択率を少しでも上げたいと考えている方
  • 過去に補助金を受けたことがあるが、再申請を検討している方

  1. ものづくり補助金とは?
  2. 減点項目とは?採択にどう影響するのか
  3. 【一覧】ものづくり補助金の減点項目とその内容
  4. 減点対象にならないための対策とチェックリスト
  5. 減点されても採択される可能性はある?
  6. 申請前に確認すべきポイントまとめ
  7. 補助金申請初心者におすすめのサポート|「ものづくり補助金の教科書」
  8. まとめ|知らずに損しないために

「ものづくり補助金」は正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といい、中小企業や個人事業主が新製品・新サービスの開発、生産プロセスの改善などに取り組む際の設備投資やシステム導入を支援する制度です。

  • 補助上限額:最大2,500万円(枠により異なる)
  • 補助率:1/2~2/3
  • 対象:中小企業、小規模事業者、個人事業主など

「減点項目」とは、申請者の過去の補助金利用状況や実績に応じて、審査時にマイナス評価される要素のことです。
加点項目が採択率を上げるのに対し、減点項目は採択率を下げるリスクがあります。

知らずに該当していると、せっかくの申請が不採択になる可能性も。
そのため、申請前に自社が減点対象に該当していないかを確認することが非常に重要です。


以下の4つが、2025年時点で明示されている主な減点項目です。

① 補助金複数回利用者

  • 対象:過去3年間に「ものづくり補助金」の交付決定を1回以上受けている事業者
  • 理由:新規申請者を優先するため、再申請者は減点対象となります。

② 補助要件未達事業者

  • 対象:過去にものづくり補助金の交付決定を受けたが、基本要件である給与支給総額増加要件や最低賃金水準要件を達成できなかった事業者
  • 影響:制度の信頼性を損なうため、次回申請時に減点されます。

③ 加点項目要件未達事業者

  • 対象:中小企業庁が所管する補助金において、賃上げに関する加点を受けたうえで採択されたにもかかわらず、申請した加点項目要件を達成できなかった場合
  • 減点期間:事業化状況報告において未達が報告されてから18か月の間、中小企業庁が所管する補助金への申請にあたっては、正当な理由が認められない限り大幅に減点される。
  • 例外:災害など正当な理由がある場合や、やむを得ず加点要件を達成できなかった場合は除外される。

④ 他の補助事業の事業化が進展していない事業者

  • 対象:以下の補助金において、事業化段階が「3段階以下」と報告された事業者
    • 事業再構築補助金
    • ものづくり補助金
    • 新事業進出補助金

🔍事前チェックリスト

  • 過去3年以内に「ものづくり補助金」を受けていないか
  • 前回に申請し採択された補助事業で給与支給総額や最低賃金要件を達成したか
  • 加点項目(賃上げ等)を申請した場合、実際に達成したか
  • 他の補助金で事前に提出した事業計画通りに事業化が進んでいるか(事業化段階4以上)

🛠対策ポイント

  • 事業化状況報告を正確に行う
  • 加点項目は達成可能な範囲で申請する
  • 補助金活用後のフォローアップを怠らない

はい、減点対象であっても採択される可能性はあります
ただし、他の申請者と同等の評価を得た場合、減点があることで不利になるのは事実です。

そのため、加点項目の取得や事業計画の完成度を高めることが重要です。
採択率を高めるには、以下のような加点項目の取得も検討しましょう。

  • 経営革新計画の承認
  • パートナーシップ構築宣言
  • DX認定事業者 など

チェック項目内容
減点対象か?過去の補助金実績を確認
加点項目は?取得可能な加点を洗い出す
事業計画の完成度審査項目に沿って記述されているか
事業化の見込み実現可能性・収益性があるか
書類の整合性数値やスケジュールに矛盾がないか

補助金申請が初めての方にとって、制度の理解や書類作成は大きなハードルです。
そんな方におすすめなのが、当社が提供する無料オンライン教材
👉 「ものづくり補助金の教科書」

この教材では、

  • 補助金の基礎知識
  • 採択される事業計画の書き方
  • 減点・加点の対策方法
  • 採択後の流れと注意点

などを、初心者にもわかりやすく解説しています。
申請前にぜひご活用ください。

ものづくり補助金の教科書
ものづくり補助金に関して無料で解説中


ものづくり補助金の教科書【Page 1
※ページ1ではものづくり補助金の概要や入金までのスケジュールなどを解説中
ものづくり補助金の教科書【Page 2】
※ページ2では各種要件などについて解説中
ものづくり補助金の教科書【Page 3】

※ページ3では業界ごとの採択事例などを紹介


「ものづくり補助金」は中小企業の成長を後押しする強力な制度ですが、減点項目を知らずに申請すると不利になる可能性があります
申請前に自社の状況を正しく把握し、必要な対策を講じることが採択への第一歩です。

補助金の広場では、最新の制度情報や採択率を上げるための実践ノウハウをわかりやすく発信しています。
特に初めての申請では、「何から始めればいいかわからない」「書類作成に自信がない」といった不安を抱える方が多くいらっしゃいます。

だからこそ、
✅ 減点対象にならないか事前に確認し、
✅ 審査ポイントを押さえた計画を立て、
✅ 必要に応じてプロのサポートを受けることが、補助金活用の鍵です。

そして、申請前にはぜひ 「ものづくり補助金の教科書」 をご覧ください。
補助金を「難しい」から「使える」ツールへ変える第一歩となるはずです。


補助金の広場代表畠中

大手企業を退職後、20代で起業しゼロから複数の事業を展開。現在は、25年以上の経営経験を活かし、認定支援機関として現場経験豊富な経営者としての目線で中小企業支援を行うほか、士業・コンサル向けに中小企業支援の実践的ノウハウを学べる機会の提供にも注力している。

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