2021年7月10日現在
こんにちは 補助金の広場です。
補助金申請を検討されると最初に気になるのが「何%ぐらいの人が採択されているんだろう?」ということだと思います。
そこでこの記事では、今大人気の「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」の採択率についてご説明したいと思います。
それではどうぞ。
動画による説明はこちら
1:ものづくり補助金の採択率
ものづくり補助金は、日本の国際競争力向上や新産業創出を促すため、中小企業の技術革新や新サービス開発を支援するための補助金です。
「中小ものづくり高度化法」(平成18年法律第33号)などに基づき、経済産業省と中小企業庁が2009年度(平成21)補正予算編成時に創出した補助制度です。
2021年時点では補助額が最高一千万円と高額の為に、事業を営む方から大変人気の補助金となっています。
このものづくり補助金の採択結果をまとめた表が下記になります。
年度 | 公募回 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
H24年度補正 | 1次公募 1次締切 | 1836 | 742 | 40.4% |
H24年度補正 | 1次公募 2次締切 | 10209 | 4162 | 40.8% |
H24年度補正 | 2次公募 | 11926 | 5612 | 47.1% |
H25年度補正 | 1次公募 1次締切 | 7396 | 2916 | 39.4% |
H25年度補正 | 1次公募 2次締切 | 15019 | 6697 | 44.6% |
H25年度補正 | 2次公募 | 14502 | 4818 | 33.2% |
H26年度補正 | 1次公募 | 17128 | 7253 | 42.3% |
H26年度補正 | 2次公募 | 13350 | 5881 | 44.1% |
H27年度補正 | 1次公募 | 24011 | 7729 | 32.2% |
H27年度補正 | 2次公募 | 2618 | 219 | 8.4% |
H28年度補正 | 1次公募 | 15547 | 6157 | 39.6% |
H29年度補正 | 1次公募 1回目 | 17275 | 9518 | 55.1% |
H29年度補正 | 1次公募 2回目 | 6355 | 2471 | 38.9% |
H30年度補正 | 早期審査分 | 1111 | 332 | 29.9% |
H30年度補正 | 通常分 | 14927 | 7468 | 50.0% |
H30年度補正 | 2次公募 | 5876 | 2063 | 35.1% |
R1年度補正 | 1次公募 | 2287 | 1429 | 62.5% |
R1年度補正 | 2次公募 | 5721 | 3267 | 57.1% |
R1年度補正 | 3次公募 | 6923 | 2637 | 38.1% |
R1年度補正 | 4次公募【一般】 | 10041 | 3132 | 31.2% |
R1年度補正 | 4次公募【グローバル】 | 271 | 46 | 17.0% |
R1年度補正 | 5次公募【一般】 | 5139 | 2291 | 44.6% |
R1年度補正 | 5次公募【グローバル】 | 160 | 46 | 28.8% |
R1年度補正 | 6次公募【一般】 | 4875 | 2326 | 47.7% |
R1年度補正 | 6次公募【グローバル】 | 105 | 36 | 34.3% |
計 | 214608 | 89248 | 41.6% |


採択率について当サイトでヒヤリングを行った結果では、約1割から2割弱の申請はそもそも申請要件を満たしていない申請で、残りの約8割の方の半数、全体の約4割の事業が採択されるといった状況のようです。
ただし、上記の表から分かるように、申請する締切によって採択率は最低8.4%から最高62.5%まで大きく異なります。
2:事業再構築補助金の採択率
事業再構築補助金とは、2020年第三次補正予算にて、個人・中小・中堅企業向けの補助金として設立された補助金制度であり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って事業モデルの転換や感染防止に取り組む中小企業に対して、事業の転換、再構築にかかる費用の3分の2を補助し、1社当たり100万~1億円を補助する補助金のことですが、この補助金の採択率はどの程度でしょうか。
2021年7月10日現在、中小企業庁から公表されている事業再構築補助金の採択結果は第1回公募のみとなりますので、そちらをご紹介します。
事業再構築補助金 | 申請枠 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
第一回公募 | 緊急事態宣言特別枠 | 5181 | 2866 | 55.3% |
通常枠・卒業枠・グローバル枠 | 17050 | 5150 | 30.2% | |
計 | 22231 | 8016 | 36.0% |

これは、全応募者のうち2992者(13.4%)の方は基本的な要件を満たしてないという理由から事業計画の審査さえしてもらえなかったことを意味します。
申請をご検討されている方は、公募要領をよく確認し、応募する為の要件を全て満たしているかをまずはよく確認しましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
事業再構築補助金については採択率のデータがまだ少ないため、近しい補助金としてものづくり補助金の採択率データも紹介させて頂きました。
ものづくり補助金の採択率データも勘案して考えると、中小企業庁は事業再構築補助金の採択率を約40%程度となるように審査官に指示しているのではないかというのが当サイトの感想です。
また、ものづくり補助金の採択率データを見ると申請する時期によって採択率に大きな差があることがわかりますが、これは今後の事業再構築補助金でも同様に発生すると思われます。
そのため、一度申請した事業計画が不採択になった場合でも、申請する時期がたまたま悪かった可能性がありますので、不採用になった事業計画書をブラシュアップしたら、採択されるまで何度も申請し続ける事をオススメします。
それでは、今日はここまでです。
