🎯この記事を読んでほしい方
- 初めて補助金を申請しようと考えている個人事業主や経営者の方
- 自社が小規模事業者持続化補助金の対象に該当するかを知りたい方
- 補助金申請に必要な条件や注意点を正確に把握したい方
- 対象外にならないよう、事前に落とし穴を回避したい方
この記事を読めば、自分が補助金の対象かどうか判断できるだけでなく、申請前に押さえておくべき重要なポイントが分かります。
まずは【保存版】「小規模事業者持続化補助金の教科書」もあわせてご覧ください。
📌目次
- 小規模事業者持続化補助金とは?
- 補助金の目的と支援内容
- 補助対象となる3つの基本要件
- 対象者の具体的な事例一覧
- 補助対象外となるパターン
- 「常時使用する従業員数」の定義と注意点
- 法人・個人の違いと確認すべきポイント
- よくある誤解と申請時の落とし穴
- 応募前にすべき3つのチェックリスト
- 小規模事業者持続化補助金の教科書ご案内
- まとめ|あなたが今すぐ確認すべきこと
1. 小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者持続化補助金は、中小企業・個人事業主を対象とした国の補助制度で、販路開拓や業務効率化を目的とした取り組みに対し、経費の一部が補助されます。特に、物価高騰・インボイス制度導入・最低賃金引上げなど、現代の経営環境で直面する制度変化への対応を後押しするものです。
この補助金は、公募形式で実施され、申請から採択まで一定のプロセスが必要です。そのため、「自社は補助金の対象になるのか?」という確認が、申請準備の第一歩となります。
2. 補助金の目的と支援内容
▼本制度の目的は以下のとおりです。
- 制度変化に対応する小規模事業者の販路開拓支援
- 地域経済と雇用を支える事業者の経営改善促進
- 持続的成長を目指す経営計画の実行支援
▼補助対象となる具体的な取組例には、
- 新商品やサービスの開発
- ネットショップの開設
- ホームページの制作・改良
- 販促チラシの作成・配布
- 店舗改装による集客強化
など、マーケティングや業務改善に関する内容が広く含まれます。

よくある勘違いから:申請する目的を確認
小規模事業者持続化補助金は基本的に「販売促進施策の実施」を支援する補助金です。単に設備等の購入目的の場合、この補助金の対象外となる場合があります。採択を勝ち取る為に補助金制度の目的にあった事業計画を策定するようご注意下さい。
3. 補助対象となる3つの基本要件
補助対象となるためには、以下3つの要件すべてを満たす必要があります。
① 小規模事業者であること
法律により決められた「業種ごとに定義された従業員数」によって小規模事業者か判断します。
※法律とは「商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律」を指します
業種 | 常時使用する従業員数(上限) |
---|---|
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 5人以下 |
宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
製造業・その他 | 20人以下 |
※「常時使用する従業員」とは、正社員やそれに準ずる常勤従業員を指します。
② 日本国内に所在する事業者であること
法人であれば本店所在地が日本国内、個人事業主であれば日本国内に居住していることが条件です。
③ 経営規模が一定以下であること(法人のみ)
- 資本金・出資金が5億円未満
- 直近3年間の課税所得の年平均額が15億円以下
4. 対象者の具体的な事例一覧
以下のような事業者が補助対象になり得ます。
- 株式会社、合同会社、合名会社、合資会社、特例有限会社
- 個人事業主(商工業者に限る)
- 一定の要件を満たした特定非営利活動法人(収益事業を行っているかつ認定NPO法人でない)
- 士業法人(税理士法人、弁護士法人など)
💡対象かどうかの最終判断には、従業員数、業種、開業日、資本金等の確認が必要となります。
5. 補助対象外となるパターン
以下のようなケースでは、対象外となるため注意が必要です。
- 医療法人、学校法人、社会福祉法人、宗教法人など公益法人等
- 協同組合(企業組合・協業組合を除く)
- 申請時点で開業していない創業予定者
- 法人税法上の収益事業を行っていないNPO法人
- 100%出資元が資本金5億円以上の大企業
- 過去に事業報告書(様式14)を提出していない補助金受給者

よくある勘違いから:創業間もない方の申請条件
申請時点で開業していない創業予定者(例えば、既に税務署に開業届を提出していても、開業届上の開業日が申請日よりも後である場合や、申請日時点で開業の実態のない場合)は小規模事業者持続化補助金の対象外とされています。
個人事業主で開業したばかりの方は税務署に提出した開業届上の開業日によって開業していることを証明しましょう。
6. 「常時使用する従業員数」の定義と注意点
「常時使用する従業員」とは、契約期間の定めがなく、かつ週30時間以上勤務している従業員が該当します。
- パート・アルバイトは通常含まれませんが、雇用形態によっては判断が分かれるケースも
- 従業員数のカウントは、雇用契約書・就業実態等に基づきます
- 補助期間中に従業員数が上限を超えた場合、補助金の返還リスクもあるため注意
7. 法人・個人の違いと確認すべきポイント
区分 | 要確認ポイント |
---|---|
法人 | ・資本金額 ・出資関係 ・過去の課税所得実績(3年平均15億円以下) |
個人 | ・開業届提出日が申請日より前であること ・収益を伴う商工業を営んでいるか |
✅ 開業届の提出日が未来日付の場合はNGです。実際に営業活動を始めていなければ対象外となります。
8. よくある誤解と申請時の落とし穴
- 「フリーランスなら誰でも対象になる」は誤解
- 税理士に開業届を任せていたが、開業日が申請日後になっていた
- 法人設立したばかりで決算実績がない場合、証明資料が不足する
- 前回の補助金の報告書(様式14)を提出し忘れていたため、不採択
▶こうした見落としを防ぐためにも、申請前の確認がとても重要です。
9. 応募前にすべき3つのチェックリスト
- 開業届や法人登記簿謄本など、設立・開業の証明書類の確認
- 現在の従業員数と業種分類が要件を満たしているかの再確認
- 過去に補助金を受けたことがある場合は提出済み報告書(様式第14)の有無、補助期間からの経過時間、指摘のあった不備の解消状況を確認
これらのチェックを怠ると、不採択や申請無効のリスクがあります。慎重な事前準備が成功のカギです。
10. 小規模事業者持続化補助金の教科書

小規模事業者持続化補助金について
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小規模事業者持続化補助金の教科書
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11. まとめ|あなたが今すぐ確認すべきこと
小規模事業者持続化補助金は、企業の成長に直結する重要な資金調達手段です。しかし、制度を誤って理解すると、対象外になったり、採択後に取消となるリスクもあります。
最終確認として、以下の3点を自問自答してみてください。
✅ 自社(または自分)は「小規模事業者」の定義に当てはまるか?
✅ 申請時点で事業は開始しているか?必要な証明書類は揃っているか?
✅ 補助金申請に必要な報告書類や要件に見落としはないか?
これらをすべてクリアできれば、あなたの申請はスタートラインに立っています!
最後に:迷ったら「補助金の広場」を活用しよう
補助金申請は、専門知識が求められる分野です。しかし、正しい情報と適切なサポートがあれば、初心者でも十分に申請・採択を目指せます。
「補助金の広場」では、実績豊富なサポート体制で、あなたの挑戦を全面的に支援しています。
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迷ったらまず【補助金の広場】を。それが成功への第一歩です。

この記事を書いた人
経産省 認定支援機関 株式会社エイチアンドエイチ
代表取締役 畠中 均(はたなか ひとし)
大手企業を退職後、20代で起業しゼロから複数の事業を展開。現在は、25年以上の経営経験を活かし、認定支援機関として現場経験豊富な経営者としての目線で中小企業支援を行うほか、士業・コンサル向けに中小企業支援の実践的ノウハウを学べる機会の提供にも注力している。
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