1. はじめに
これから開業を目指す士業(行政書士・司法書士・社会保険労務士・税理士・公認会計士・中小企業診断士)、ファイナンシャルプランナー、経営コンサルタントの皆様にとって、「新規顧客の獲得」は事業の成否を分ける重要なテーマです。
特に、開業間もない時期は人脈も実績も少なく、「どうやって顧客を獲得したらいいのか」と悩む方が非常に多いのが現実です。
そんな中、今最も注目されているビジネスモデルが「補助金申請支援」です。
補助金は企業にとって資金調達の大きな手段であり、支援者となる士業・コンサルタントは高いニーズがあります。
しかし、補助金支援は専門的な知識が求められ、適切な学習と実践を積まなければ安定した成果を上げることは難しい分野です。
そこで今回は、これから補助金支援のプロを目指す方に向けて、おすすめの補助金実務講座を徹底比較し、失敗しない選び方や活用のコツをご紹介します。
既に多くの士業・コンサルタントが、この分野で新しい道を切り開いています。
あなたも今日から、補助金申請支援のプロとしての第一歩を踏み出しませんか?
2. 補助金申請支援ビジネスの魅力
士業・コンサルタントにとっての最大の武器
補助金申請支援は、士業や経営コンサルタントが短期間で顧客を獲得し、事業を拡大するための非常に有効な手段です。
補助金は、企業が成長するための「資金の入り口」であり、補助金申請支援者は経営者にとって欠かせない存在です。

士業や経営コンサルなどに補助金支援業務が選ばれる理由
- ✅ 新規顧客獲得のきっかけになる
- ✅ 一度支援すると継続的な相談が発生しやすい
- ✅ 顧問契約や融資支援へとアップセルにつながる
- ✅ 他の士業と差別化できる強みになる
補助金は「結果が目に見える」支援です。採択された時の達成感は大きく、企業からの信頼を一気に獲得できるため、長期的な関係構築にもつながります。また、士業の他の業務と比較した場合、一度に発生する手数料が大きくなる傾向があることも魅力となっています。
3. 補助金実務講座を選ぶポイント
失敗しない講座選びの3つの視点
① 講師が現役実務者であるか?
補助金申請で採択を勝ち取るためのポイントとなる公募要領はその内容が行政側の理由のより度々修正されます。その為、プロの支援者を目指す方は、単に古い以前の補助金制度の説明を受けるのではなく、実務者の過去の失敗談や、制度の最新情報を習得しながら、現場経験の豊富な現役実務者から、プロとしての実務対応力を学ぶ必要があります。
② サポート体制があるか
講座中に質問ができるか、補助金ノウハウ獲得後、新規顧客獲得方法についての指導・アドバイスがあるかなど、サポート体制の充実は初心者にとって非常に重要な要素です。
③ 士業・コンサルに特化しているか
最短で結果を出すためには、ご自身のレベルに合う講座である必要があります。例えばご自身が士業やコンサルタントの場合は、同じ立ち位置で補助金・融資業務と向き合っている人物が講師をつとめているかを確認しましょう。
講座形式の違い
形式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オンライン講座 | どこでも学習可能、時間の融通が利く | モチベーション維持が難しい |
対面講座 | 講師に直接質問できる、実践練習が豊富 | 移動時間・交通費がかかる・開催が都心に集中 |
価格だけで選んではいけない

「安い講座」=「お得な講座」とは限りません。
重要なのは「受講後に収益化できるか」「実案件で使えるか」です。
費用対効果で選びましょう。
4. 補助金実務講座紹介

補助金を学びたい方向けに2025年6月27日現在インターネット上で公開されている情報を取りまとめ一部掲載致しました。
驚くほど沢山の企業・団体が補助金実務者向け講座を開催していたコロナ禍の時期と比較すると、講座提供をしている企業・団体が格段に少なくなった印象ですが、現在も様々な企業・団体が講座運営をしています。継続して講座運営している企業・団体が極端に少ない業界です。講座の質を確認するためにも、講座へのお申込をご検討の方は、まずは色々な講座を比較検討してみてはいかがでしょうか。
補助金・融資コンサルタント育成講座(講師:アイオン行政書士事務所 畠中初恵先生)
- 対象:士業・コンサル全般
- 形式:オンライン/5か月間・全10日(10:00〜15:00)※卒業後WEB集客講座1回有(無料)
- カリキュラム:
- 応募書類作成
- 融資相談の進め方
- 採択後の顧客フォロー
- 受講料:詳細は直接お問い合わせください
- サポート体制:
- 神奈川県行政書士会研修委員が講師を担当
- 講義内直接相談可・割引制度アリ
- 特徴:
- 補助金だけでなく融資支援まで習得可能
- 実案件に即したケーススタディが豊富
- 運営 株式会社エイチアンドエイチ(経済産業省 認定支援機関)
行政書士実務講座(講師:伊藤塾 志水晋介先生等)
- 対象:行政書士として独立・開業を目指している方
- 形式:WEB(通信)
- 受講料:通常配信 268,000円/ロング配信プラン 318,000円
- 特徴:
約150時に及ぶ行政書士業務全体の講義の中の一部講義として補助金業務論アリ(約9時間の講義)
※これから業務を始める新人行政書士の方で、補助金以外の業務も学びたい方にはオススメです
補助金担当者養成講座(講師:株式会社新経営サービス 経営支援部マネージャー中谷 健太先生等)
- 対象:経営者、経営企画、総務担当等、補助金対応される方
- 形式:Zoomウェビナー (オンライン講座)1講座あたり3時間程度(第3講まで)
- 受講料:【ベーシック編】 お一人様18万円 (税抜)※早期お申込み費用15万円 (税抜)
- 特徴:
「理論・ノウハウ」だけでなく、「現場」と「経営実務」を知るコンサルタントとして、具体的な成果を数多く創出している中谷先生等が講師となり運営
補助金コンサルタント養成講座(講師:合同会社SAITAKU 中小企業診断士 永田 朋之先生等)
- 対象:経営者、経営企画、総務担当等、補助金対応される方
- 形式:小規模事業者持続化補助金に特化
- 受講料:3日18時間講義&ワーク形式440,000円
- 特徴:
「SAITAKU有料会員」になった場合はアフターフォロー(事業計画書添削、企業コンサルティングなど)を受けることが可能。
補助金コンサルタント養成講座(講師:志師塾 横山 宗正先生)
- 対象:士業・経営支援コンサルタント
- 形式:不明
- 受講料:非公開
- 特徴:
・マーケティング教育に強みを持つ志師塾の運営
・2025年6月現在 新規募集休止中
補助金申請の実務 総論(講師:行政書士カレッジ 行政書士 菖蒲悠太先生)
- 対象:行政書士
- 形式:動画形式/約56分
- 受講料:8,800円
- 特徴:
- 補助金の全体像を短時間で習得可能
実務講座セット 補助金・融資支援セット(講師:行政書士法人GOAL 石下貴大先生等)
- 対象:行政書士
- 形式:動画形式(約2時間の講義動画4本)
- 受講料:26,180円
- 特徴:
- 補助金と創業融資(基礎編・発展編)の人気講座をひとつにまとめたセット。
- 行政書士向けの他の様々な講座有
上記情報は2025年6月27日現在、インターネット上に掲載されていたものです。
最新・正確な情報は上記講座を提供している各事業団体にお問合せ願います。
5. 補助金実務講座を最大限に活用するコツ
- 卒業後は案件が小さくても必ず実践しながら大型補助金のご支援を目指す
最初は小規模事業者持続化補助金など簡単な案件から始めながら、将来的には数千万円~数億円規模の補助金のご支援ができるように経験を積んでいきましょう。 - 講座で学んだ内容はすぐアウトプットすること
学ぶだけでなく、実際の案件で書類を作成することが最速の成長法です。 - 他士業と連携すること
通常業務外の作業となるため補助金支援をためらう社労士や税理士の先生は数多くいらっしゃいます。そういった方から補助金申請希望者をご紹介いただける体制を作り上げる事はビジネスの飛躍につながります。
6. まとめ
補助金申請支援は、これから開業する士業・コンサルタントにとって、安定した事業基盤を作るための最短ルートです。
適切な講座選びと、学んだことを実践する行動力が、成功への鍵を握ります。
補助金支援を通じて、あなたの顧客に価値を提供し、信頼される士業・コンサルタントを目指しましょう。

この記事を書いた人
経産省 認定支援機関 株式会社エイチアンドエイチ
代表取締役 畠中 均(はたなか ひとし)
大手企業を退職後、20代で起業しゼロから複数の事業を展開。現在は、25年以上の経営経験を活かし、認定支援機関として現場経験豊富な経営者としての目線で中小企業支援を行うほか、士業・コンサル向けに中小企業支援の実践的ノウハウを学べる機会の提供にも注力している。
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