🥬 農林水産物・食品の輸出を目指す事業者の皆様へ
輸出先国の規制や条件に対応した施設・機器の整備、HACCP等の認定・認証取得を一体的に支援する補助事業が、農林水産省より実施されています。令和6年度補正予算および令和7年度当初予算に基づき、食品製造事業者等を対象に支援が行われています。
この制度はタイトルに「HACCP」と記載がありますが、HACCP以外の国際認証(ISO22000、FSSC22000等)も対象となりますので、海外展開中、又は、今後海外展開検討中の食品業者の方にオススメの補助金です。
🚚 対象となる課題例
以下のような課題を抱える事業者様に最適です:
- 対米・対EU輸出に必要な施設認定取得のため、衛生設備の整備が必要
- HACCPに沿った衛生管理体制の構築が求められている
- ISO22000、FSSC22000、JFS-C、有機JASなどの国際認証取得に対応した施設整備が必要
🏭 支援内容の概要
① 施設等整備事業
- HACCP等の要件に適合する施設の新設・増築・改修
- 認証取得に必要な機器の整備(冷蔵・冷凍庫、専用ミキサー、パーティションなど)
② 効果促進事業
- HACCP導入に関するコンサルティング
- 従業員教育、衛生管理手順作成支援
- 認証取得後の運用に向けた人材育成研修
📋 応募方法と必要書類
応募の流れ
- 都道府県窓口へ事前相談
- 「事業実施計画書」および「輸出事業計画書」を提出
- 都道府県による審査後、地方農政局等へ提出
提出書類一覧
- 事業実施計画書
- (別添)施設改修・機器等整備の必要性
- 輸出事業計画(大臣認定が必要)
※事業実施計画と輸出事業計画は整合性が求められます。既に認定を受けている場合でも、内容の修正が必要な場合があります。
💰 予算・補助率・交付額
| 区分 | 予算額 | 補助率 | 交付額(上限) | 交付額(下限) |
|---|---|---|---|---|
| R6補正予算 | 50億円 | 1/2以内 | 5億円 | 250万円 |
| R7当初予算 | 1.2億円 | 1/2以内 | 1億円 | 下限なし |
🧭 まずは都道府県窓口へご相談を!
計画作成前に、必ず都道府県の担当窓口へ相談してください。審査には2ヶ月程度かかる場合があります。交付決定前の事業着手は原則認められていませんのでご注意ください。
🔍 よくある質問(FAQ)
Q. HACCP認証取得後も支援はありますか?
- はい、取得後の適切な運用を支援する研修費等も補助対象です。
Q. 対象となる事業者は?
- 食品製造事業者、食品流通事業者、中間加工事業者などが対象です。
Q. 認証取得に必要な設備とは?
- 排水溝、床、壁の改修、冷蔵・冷凍庫、異物混入防止機器などが該当します。
この記事は2025年10月に作成致しました。補助金のルールは随時変更されます。最新の情報はご自身の責任でご確認下さい。
関連記事(本記事情報出典元):https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/gfp/haccp.html
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この記事を書いた人
経産省 認定支援機関 株式会社エイチアンドエイチ
代表取締役 畠中 均(はたなか ひとし)
大手企業を退職後、20代で起業しゼロから複数の事業を展開。現在は、25年以上の経営経験を活かし、認定支援機関として現場経験豊富な経営者としての目線で中小企業支援を行うほか、士業・コンサル向けに中小企業支援の実践的ノウハウを学べる機会の提供にも注力している。

